強迫性障害の方にお勧めしたい食べ物
子供が強迫性障害を発症することもありますが、子供の場合は基本的に抗うつ剤などの薬は使われません。
ですが、強迫性障害の症状を改善するために食べ物も見直されています。
強迫性障害の原因の一つとして、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の分泌異常だと考えられていますが、食べ物に気を遣うことで症状を和らげることができるのです。
強迫性障害の方には必須アミノ酸である「トリプトファン」を積極的に摂取すると良いとされています。
このトリプトファンはセロトニンを作るために欠かせない成分なのですが、トリプトファンは体内で造りだすことができないため、食べ物から摂取することが望ましいのです。
トリプトファンを豊富に含む食べ物としては、アーモンド、赤身魚、プロセスチーズなどがあげられますが、セロトニンを作りだすにはビタミンB6も欠かせない成分です。
ビタミンB6はレバーや果物などに豊富に含まれています。
子供の強迫性障害の治し方
強迫性障害の基本的な治療としては、薬物療法や認知行動療法があげられますが、子供の場合はどのように強迫性障害を治していくのでしょうか。
まず、基本的に子供に対しては抗うつ剤の一つであるSSRIを使った治療は行われません。
薬を使った治療ではなく、家庭内や学校内での環境を整えたり、心理的な支援などが優先されています。
子供の強迫性障害では自然に治ってしまうケースもありますが、強迫性障害を克服するには両親や兄弟の協力も必要となってきます。
強迫観念が頭から離れずに、不必要な強迫行為を何度も繰り返してしまいますが、叱って強迫行為を無理にやめさせようとすることは逆効果なため、主治医にどのような対応が望ましいのか?ということについて確認された上で対応していく必要があります。
子供の強迫性障害の原因
強迫性障害を発症させる原因としては、心理的な要因、脳内の機能異常などが考えられますが、強迫性障害は成人だけでなく、小学生や中学生が発症することもある病気です。
子供が強迫性障害を発症させる原因としては、以下のようなことが指摘されています。
親が完璧主義者であり、その完璧さを子供にも求めてしまったり、両親のどちらかが強迫性障害を患っている場合、子供も強迫性障害を発症しやすいといったことも指摘されており、多少なりとも家族の病気歴も影響しているのではないかと考えられています。
また、成人してから強迫性障害を患うこともありますが、
乳幼児期に両親から厳しい躾を受けていたことが原因となり発症することも指摘されています。
子供の強迫性障害の症状
強迫性障害の症状の程度や現れ方には非常に個人差がありますが、子供の強迫性障害の症状でも、何回も手を洗う、鍵を閉めたのか不安になってしまい、何回も確認に戻ることもあります。
そして、見るもの触るものの全てに不安を打ち消すために自分なりの儀式を行うこともあります。
特に小学校の低学年のお子さんですと、もともと心配性のため何回も確認をしてしまう性格なのか?それとも病気に伴う症状なのか?ということを見抜くことは難しいと言われています。
しかし、子供の強迫性障害の特徴として、家族に強迫行為の相手を求めることが多いため、何十回も確認行為を繰り返すため、ある程度は見抜くことはできるようですが、気になる症状がある場合は早めに専門機関を受診されて下さい。